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すずろ草

色々な話をします。

新たな夢へのレール -『アイカツ!』とそれに連なる諸々の話-

お久しぶりです。takasakisakakiです。
長いこと放置していましたがまた書きたいことと時間ができたので戻ってきました。
今回は前々から書きたかった『アイカツ!』と、それに続く諸々のコンテンツについてお話ししたいと思います。

2012年10月から3年半続いてきた『アイカツ!』、そのアニメ放送が終わってから早くも一年が経とうとしています。
去年の今頃は物語も佳境という雰囲気になり、2月下旬には現行の新シリーズ『アイカツスターズ!』の発表もあって、『アイカツ!』が終わるのだ、という実感を日に日に持たずにはいられないのでした。そのせいもあって毎週木曜日はほぼほぼ泣きっぱなしだったし、最終2話前の176話に至っては本当に本当にリアルタイムで見ていてつらかったものです。(何があったかはぜひ検索してお確かめください……)
ですが『アイカツ!』がただただ終わっていったのかというと決してそうではなく、「あの世界で彼女たちのアイカツはずっと続いていくんだ……」と思わせてくれた最終178話のように、アニメではむしろずっとその先、未来を志向させてくれるような『今』を提示してくれたのでした。有り体に言えば「未来向きの今」*1ですね。
アイカツ!』はひとつの軸として誰かに憧れた誰かがそれを追いかけて次第に輝きを増し、そしてまた別の誰かがそれに憧れて自らも輝こうとする、いわば「輝きを受け継いでいく」というのがありました。そしてそれはアニメの物語に限った話ではなく、現在も色々な方面で『アイカツ!』を受け継ぐコンテンツたちがあるわけです。

伝統を発展させる ―『アイカツスターズ!

www.aikatsu.com

アイカツスターズ!は『アイカツ!』の放送枠を引き継いでTVアニメを放送中、アーケード筐体も印刷式に一新して稼働中の現行シリーズです。
おそらく形としては最もわかりやすく『アイカツ!』を受け継いだのが、この『アイカツスターズ!』と思われます。
「カードでセルフプロデュース」という根本はそのままに、印刷式の利点を活かしドレスをアレンジして自分好みのカードを作ることができるのが大きな魅力です。

アイカツ!』の流れを汲む新シリーズとして始まった『アイカツスターズ!』ですが、組分けシステムや(ソフトですが)男子キャラとの恋愛要素など、押さえるべきところは押さえつつも色々な新しい要素に挑戦しています。
アイカツ!』といえば例のパースでもって斧を手にしている姿が有名かと思われますが、『アイカツスターズ!』のクリスマス……いわゆる斧回ではこんな言葉が出ました。
「伝統を守るのも大事。されど伝統を発展させていく事も大事!」
そんなかっこいいことを言う当の本人は、折れた斧に代わりチェーンソーでもって木を切るのです……。
カードは印刷式に、斧はチェーンソーに。『アイカツ!』から骨子を受け継ぎつつも、時代に合わせて伝統を発展させていく。そうです、これが『アイカツスターズ!』です。
TVアニメは4クール目に突入し1年目の総括にもそろそろ突入する頃と思われます。近日重大発表があるそうですが、2年目の発表でしょうか。
いずれにせよこの先どんな発展があるか、今後も楽しみなところです。

"彼女たち"の変わらない「今」―『アイカツ! フォトonステージ!!』

aikatsu-pos.bn-ent.net

アニメ・筐体稼働は『アイカツスターズ!』に受け継がれていきましたが、『アイカツ!』で活躍したアイドルの物語は今も続いています。
それを見せてくれるのが、まもなく運営開始から1周年を迎えるゲームアプリアイカツ! フォトonステージ!!』(通称『フォトカツ』)です。
『フォトカツ』ではアイカツ!カードに代わって「アイカツ!フォト」を収集し、それを使ってライブのシミュレーション(リズムゲーム)を行うシステムになっています。

『フォトカツ』に関して特筆すべきは、TVアニメ終了以降見ることがかなわないと思われた「その先」の日々を見られること、そして連動してその世界を広げる「歌」が今でもリリースされていることの二点が挙げられます。
アプリゲームとなるとTVアニメよりは影響力も劣ると思われますが、それでも現状では新曲が出るというのは、やはりそれだけの需要があってこそだと思います。
そして何よりアプリのストーリー上ではありながら、アイドルたちが変わらない「今」を過ごす姿を見られることほど幸せなことはありません。
また、昨年TDCホールにて行われたミュージックフェスタも、課金の甲斐あってか「フォトカツ!presents」という名目で今年もパシフィコ横浜にて開催されることとなりました。
アイカツスターズ!』への移行と共に『アイカツ!』の曲も歌われる機会がぐっと減ってしまいましたが、こうしてまたライブで聞く機会があるのは大変喜ばしいことです。
1周年記念に合わせキャンペーンも多数用意されているようです。中にはPRカード(最高レアリティ)が手に入るキャンペーンもあるので、アプリをお持ちでなければ今のうちのインストールをおすすめします。

シンアイなる夢への、"彼ら"と私たちの旅路 ―『ドリフェス!』

www.dream-fes.com

そして『アイカツ!』の系譜に連なる(と個人的には思っている)コンテンツがもうひとつ。
それが、その名も"2.5次元アイドル応援プロジェクト"『ドリフェス!』です。
こちらは一転して女性向けのコンテンツとなっていますが、基本のシステムや物語のテイストは『アイカツ!』とかなり近くなっています。というのも、『アイカツ!』のシリーズ構成を務めていた加藤陽一氏が原案の段階から深く関わっているほか、『ドリフェス!』のアニメでもシリーズ構成を担当しているのが要因として大きいかと。*2

基本のシステム(カードで衣装を纏う)は近い、と申し上げましたが、その意味合いは『アイカツ!』とは大きく異なってきます。
アイカツ!』で用いられるアイカツ!カードは個人のセルフプロデュースの一要素であるのに対し『ドリフェス!』で用いられるドリフェス!カード=ドリカは、ファンからの応援(エール)を可視化もしくは物理化したものであるという点です。それでもそれらがときには個々の努力の結晶にもなるという根底は同じなのです。
物語のあり方についても必ずしも同じというわけではありません。
「私のアツいアイドル活動、アイカツ!始まります!」……といえば『アイカツ!』をご覧になっていた方にはおなじみのフレーズですが、似たようなフレーズが『ドリフェス!』にもあるのです。それがこちら。
「オレたちのアツいアイドル活動、今、始まる!」*3
ここで注目していただきたいのは人称の違い。『アイカツ!』は「」なのに対して『ドリフェス!』は「オレたち」と複数形になっているのです。
この違いは何かというと、『アイカツ!』がスターライトクイーンカップ*4など最終的に個々の切磋琢磨へ帰結していくのに対し、『ドリフェス!』は個々が団結してユニットとなり絆を深める、もしくは他ユニットとぶつかり合うことで輝きを増していく、という点に主眼を置くためと考えられます。アニメ1期の最終目標だったドリフェス*5に「ユニットを組まないと出られない」という決まりがあるのも、このためでしょう。
しかし見ていると自然に「アイカツの◯話だな……」とか「あのキャラに似てる……」と感じる部分も多々あり、言葉で上手く説明できませんが『アイカツ!』と精神を同じくする部分は少なからずあるし、それとユニットというくくりに伴って生まれる関係性の面白さが相まって、いわゆる"サイコー超えてる"ドラマが出来上がっているわけです。
また、『アイカツ!』は主要なアイドル全員に声優に加え歌唱キャストを割り当てているのが特徴的ですが、『ドリフェス!』はこれまたひとひねりして、若手俳優を主要キャストに割り当てているのが非常に大きな特徴です。それを活かす一例として挙げられるのがこちらの動画。


「ドリフェス!ファンミーティング01 エールでかなえる1stステージ!」芝居編

昨年夏のファンミーティングの動画ですが、声だけにとどまらず「らしい」動きが加わることで、キャラが実際そこにいるように見せてくれるわけです。*6
アイカツ!』がキャラ・声優・歌唱キャストで「三位一体」なら『ドリフェス!』は「渾然一体」とでもいえばいいのでしょうか。
そんなわけで『アイカツ!』の精神を受け継ぎつつ新たなコンテンツとして羽ばたこうとしている『ドリフェス!』ですが、初のフルアルバムやワンマンライブ、アニメ2期も決まっており、今年もますます飛躍しそうな予感があります。
シンアイなる夢へ向かうアイドルの"彼ら"と私たちファンの夢の旅は、まだまだ途上です。

まとめ

そんな感じで、『アイカツ!』を受け継ぐコンテンツたちと各コンテンツたちが『アイカツ!』から受け継いだものについて考えてみたお話でした。
文量が明らかに『ドリフェス!』に偏ってしまいましたが許してください。
いちコンテンツとして『アイカツ!』が残したものって何だろう、という思いつきからこれを書きましたが、コンテンツの消費が速い昨今にあってこうして少しでも種を残してくれている『アイカツ!』がやっぱり好きだな、としみじみ感じます。いつまでも覚えていたい作品です。
アイカツ!』だけでなく『アイカツスターズ!』、『フォトカツ』、『ドリフェス!』も間違いなく良い作品なので、知らない方はぜひ興味を持っていただければ幸いです。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。最後に名曲揃いの『アイカツ!』の中でも私が特に好きな歌詞を置いておきたいと思います。

終わりからの始まりや
さよならからのまたね
希望のレールは夢につながってる
乗り継ぎ自由にはばたける そのハート
"lucky train!"より
http://www.kasi-time.com/item-77536.html

*1:4年目OP「START DASH SENSATION(http://www.kasi-time.com/item-77535.html)」より

*2:その他にはニチアサで放送されていた『トライブクルクル』『ブレイブビーツ』のスタッフも参加しており、ホビーアニメ色も強めです。ちなみに斧も出ます。

*3:http://www.dream-fes.com/about/

*4:学園生徒内でアイドルの頂点を競う、作中でも特に重要なイベントです。

*5:作中では事務所内のデビュー前ユニット同士でCDデビューを賭けて競う一大イベントを指します。ちなみに『ドリフェス!』には前口上が2パターンあったり。

*6:ちなみに先日のファンミーティング02はもっとすごかった。